販売促進の一貫として昔から使われてきたノベルティグッズですが、最近は実に多種多様になったとつくづく感心します。昔は商店のタオル、飲み屋のライター、薬局のボールペンくらいしかありませんでしたが、このところ、こんなものタダで配って大丈夫かとこちらが心配になるほど嬉しいものをいただくことがあります。エコバッグやひざ掛け、小鉢、バスタオルにキッチンタイマーなどそれなりに原価がかかっていると思われるものも少なくありません。販促用にノベルティグッズをつくる時は、当然使ってもらうものを考えるはずです。日々の生活の中で無意識にノベルが目に入り、自然と販促効果を生むからです。

だからこそタオルであったりボールペンであったり、日常的に使うものが定番となってきました。箪笥の中に仕舞いこまれてしまうものでは意味がないわけで、常日頃から目に付く場所に置いておくものでなければならないのです。しかし考えてみれば日頃目に付くものといえば確かにボールペンやタオルだけではありません。同じお金をかけてつくるのなら、喜んでもらえるもの、使ってもらえるものをと考え始めたのは自然の流れと言えるかもしれません。昔に比べると万人に喜んでもらえるものから、販促したいターゲットを絞り込むようになったような気がします。例えば化粧品なら大人の女性がターゲットでしょうし、携帯電話の本体なら若い人をターゲットにするでしょう。高級車なら中年以上の高所得者、居酒屋なら若手から中堅のサラリーマンになります。

若い女性と中高年以上の男性が貰って嬉しいものはやはり違うでしょうから、ターゲットを絞ったノベルティグッズ製作はより効果を発揮すると思います。それにしても少々面白くないのは女性をターゲットにしたノベルティグッズの多さです。可愛らしい化粧ポーチや動物のマスコットがついた筆記用具、パステルカラーのひざ掛け、キャラクターもののマグカップなど、およそ男性とは無縁のもののなんと多いことか。しかし販促したい商品は必ずしも女性だけがターゲットのものではありません。健康飲料だったり、パソコンだったり、自動車であったりお酒であったりします。確かに女性の社会進出が進み、自由になる小遣いを持っている人が多いのは事実でしょう。しかし日本は先進国に比べるとまだまだ専業主婦の比率は多いのです。それでも買物の決定権は女性にあるということで、女性が喜ぶものをつくっているのでしょうか。ノベルティグッズひとつとってもこんなふうに世の中の移り変わりがわかるのですから面白いものです。